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前期ロマン派音楽の特徴は、今までは宮廷のお抱え音楽家や教会専属の音楽家として活動することが多かった音楽家たちが、自由意志を表現するようになり、職人としての音楽家から芸術家になろうとしたことです。
音楽に文学的な要素を取り込んだことは、前期ロマン派音楽の大きな特徴といえるでしょう。
ロマン派音楽の先駆者は古典派音楽の最後を飾ったベートーヴェンとシューベルトです。
ベートーヴェンが自分の作品、交響曲第6番ヘ長調に「田園」と命名したことから、器楽曲に標題をつけることが盛んになり、ロマン派の時代から「標題音楽」が誕生しました。
標題音楽の多くは、ピアノ曲にみられます。
ピアノ曲といえば、「別れの曲」や「子犬のワルツ」などを作曲した、ピアノ詩人と呼ばれるフレデリック・フランソワ・ショパンが前期ロマン派時代に誕生します。
パリの社交界やサロンで名声を得て脚光を浴びたハンガリー出身の名ピアニストでショパンの友人でありながら好敵手でもあったリストも前期ロマン派時代に登場します。
なお、リストを前期ロマン派に分類する方もいますが、リストは後期ロマン派時代に「交響詩」という新分野を確立したので、本サイトではリストを後期ロマン派として位置づけました。
文学的結びつきからオペラもまたロマン派時代に全盛期を迎えると共に、地域的な特性が顕著になり、民族的好みを反映した作品が生まれます。
フランスでは「グランド・オペラ」が登場し、ドイツではロマン派音楽を開拓したウェーバーの「魔弾の射手」がドイツ民謡のメロディーを色濃く反映しています。
前期ロマン派を代表する交響曲には、実際に演奏旅行したときの思い出をもとに作曲したメンデルスゾーンの交響曲第3番イ短調「スコットランド」やシューマンの交響曲第1番「春」などが有名です。
フランスの作曲家ベルリオーズは、全楽章に標題をつけた「幻想交響曲」や「ロメオとジュリエット」を発表し、交響曲における標題音楽を確立させました。
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